日本文化コラム

冠婚葬祭のなぜ? 連載第1回 2009.02.20

日本人の生活を彩る年中行事や一生の儀礼など、日本の伝統文化は奥深く、美しいものです。国際コミュニケーションにおいて日本を語る話題の一つとして、日本文化コラムの連載をスタートしました。
初回は、桃の節句をテーマにおおくりいたします。

女雛(めびな)、男雛(おびな)はどちらに飾る? - 関東と関西で異なる雛人形の飾り方 -

まもなく楽しい雛祭りがやってきます。華やかな雛壇に鎮座ましますかわいらしい女雛と男雛。一体右と左の、どちらに並べたらよいのでしょう。

古くから「君子は南面し、左手・東側が上位(陽射しを東より受ける)」といわれてきました。したがって伝統的には向かって右側が男雛でした。

ところが昭和三年の昭和天皇御大典(ごたいてん)の際、天皇が西洋にならって向かって左側に立たれたため、東京の雛人形卸商組合がこれを機に、男雛を向かって左に飾ることを決め、全国的に広まりました。

歴史の街・京都では今でも昔のしきたり通り、向かって右に男雛を飾っています。また、調度の道具類は関西では公家の嫁入り道具を、関東では武家の嫁入り道具を、それぞれ模したものが多いようです。大きな違いは五人囃子(ごにんばやし)で、関西が雅楽(ががく)、関東は能の囃子方(はやしかた)を模しています。

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著者・著書紹介

「七夕」と書いて、どうして「たなばた」と呼ぶのでしょう? 門松は何のために飾るのですか? ニューミレニアムネットワーク株式会社より出版されている著書では、こういった日本人にもあまり知られていない日本の伝統文化を紹介しています。
このコラムの出典でもある「冠婚葬祭のなぜ?」をはじめ、子供用の著書として「冠婚葬祭ってな〜に?」および、その英訳版の「JAPAN: How we breathe …」を出版し、日本人の生活を彩る年中行事や一生の儀礼の中に脈々と流れている「日本人の息づかいのリズム」をやさしく紐解きました。

「JAPAN」

「冠婚葬祭ってな〜に?」

ニューミレニアムネットワーク(株)

1997年3月設立。代表工藤忠継。
「生き生きとした個人でありたい。社会のお役にも立ちたい。」と願う熟成世代の男女150人を糾合して発足したサロン。生活者の目線を大切に、社会に対して数々のメッセージを発信している。