これまでの講座 詳細

英語発音矯正研修

実施概要

日程

1月15日(日)
(1) 10:00−12:30
(2) 13:30−16:00

内容

この講座では、受講者の英語発音上の弱点を探り、発音矯正を行うと共に、音声学的知識を利用した英語発音の訓練を行います。英語圏で育っていない、あるいは英語圏での在住経験のない日本人英語学習者にとって、英語母語話者のような発音を身に付けるのは至難の業です。しかし、正しい知識を身に付け、訓練することによって、英語母語話者に近い英語発音や、聞き取りやすい英語発音を習得することは可能です。

講師

米山 明日香 講師

明海大学外国語学部英米語学科部非常勤講師。ロンドン大学(University College London)でMA in Phonetics 取得。専門は音声学。International Phonetic Association Certificate of Proficiency in the Phonetics of English取得。『スーパー・アンカー英和辞典』、『スーパー・アンカー和英辞典』(共に学習研究社刊)の編集・執筆協力者。

定員

16名

会場

サイマル・インターナショナル 研修室 地図
(東京都港区虎ノ門1−25−5 虎ノ門34MTビル)

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参加者アンケート

研修内容について
抑えておく必要のある理論面と練習の実践がうまく連動していて理解をしやすく、自分が取り組むべき課題を整理しやすかった。
輪ゴムを使った練習はためになりました。今後の練習に活用させていただきます。
こういう話を初めて聞いて、大変参考になった。米国勤務の前に聞いておくべきだった。 "care" と "carelessness" が同じ長さとは! 盛りだくさんの話であったので2回コースで理論編/実践編でもよかった。
理論と実践を同時にやれたことはとても役立ちました。初めて聞くことだらけで今まで当たり前だと思っていたことが違っていたりしてとても面白かったです。
日本語と英語の違い(日本語と英語の音韻論的・音声学的相違)をわかりやすく説明いただき、ためになった。実践的なもの(輪ゴムを使ったトレーニングなど)がもっとあっても良かった。
実践+コメントの時間をもっと増やしていただけるとうれしいです。
発音矯正をどのように自己学習していくか、とても参考になりました。長い道のりですが、地道にやってみます。
一人ひとりにフィードバックいただけたことが大変ためになりました。ほかの方へのフィードバックを聞くことも勉強になりました。
滑舌もよく、発音もすばらしく、内容も非常に濃くて知識にあふれていらっしゃる先生で、もう一度ぜひ講習を受けたいと思っています。
理論に裏づけされた説明であるため、極めて説得力があった。お話がとてもチャーミングでした。
知識も豊富で教え方も丁寧、かつわかりやすかったです。
短い時間を効率的、効果的に使っていただきました。また、別の内容でワークショップの機会をいただければと思います。
内容は期待通りでしたか?
大変満足:44% 満足:37% 普通:19% 不満:0% 大変不満:0%
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参加レポート

帰国子女ではなくても、ネイティブ並の発音を習得できるのか? また、プロ通訳者にとって、発音はどの程度大切なのか? 日頃、そんな疑問を持っていた私は、本日の講座をとても楽しみにしていました。

講座の冒頭、この疑問に、米山先生が明確に答えてくださいました。まず、ネイティブのような発音の習得には臨界期があって、だいたい10〜14才だそうですが、訓練によって、それ以降もある程度習得が可能、ということです。

また、プロの通訳者ならば、「通用性( comprehensibility )」のある英語を使わなければいけない、とのことでした。「通用性」のある英語とは、聞き手に違和感を与えず、意味がきちんと伝わる英語で、聞き手がエネルギーを使わないで済む英語です。プロはこの要件を最低限クリアしなければならない、とのお話。Japanese English では、「プロとしては」駄目なんですね。

最初に、受講生が英語で自己紹介をし、どんな発音上の問題点を抱えているか発表しました。興味深かったのは、複数の人が l (エル)や r の発音を挙げたのに対して、先生のコメントは「皆さん l や r を気にしていらっしゃるようですが、他の部分に問題があります」と指摘されたことです。

次に、日本語と英語の音韻論的・音声学的相違を講義していただきました。発音矯正には、日本語と英語の言語的な相違を知ることが大切で、例えば、日本人と英語ネイティブでは、音の感覚が非常に違うそうです。日本人には同じに聞こえる音も、本当は違うことが多いそうです。(違いが分からない、となると、矯正も難しそう)だから、「発音を矯正するには、耳を鍛える必要がある」そうです。(ナルホド) 又、我々は単音を気にしているが、実はイントネーションやアクセントに問題があることもご指摘くださいました。

スライドを使っての講義で、どの点を集中的に訓練すれば良いかが分かり、とても参考になりました。日本語と英語は相当違うのだな、とデータから読み取れました。

さて、実際の発音矯正練習です。輪ゴムを使った矯正法では、ゴムの動きに合わせて、体にリズムが付いてきました。冒頭での緊張した自己紹介と比較し、皆さん大分英語らしくなってきましたよ、との先生の励まし。体で覚えることが大切なんですね。

体でイントネーションを掴む訓練が終わったところで、ペアワーク。その後、全員が成果の発表です。一人一人短文を読み、先生がそれぞれにコメントとアドバイスをくださいました。発音をクリニックしていただいたのは今回が始めてでした。 私の場合、イントネーションは良いが、個々の発音に問題があり、母音がつぶれないように気を付けること、等のコメントをいただきました。

最後に、自宅学習法として、録音教材をシャドーイングして、どうしたらその音を作れるか分析することを推薦していただきました。イギリス英語、アメリカ英語の両方を聞ける教材もお薦め、とのことです。でも、自分で話す英語が、英米ミックスにならないように、気を付けなければなりません。

我々のリクエストに応えて、先生がデモンストレーションしてくださいました。「通用性」が高いだけでなく、なんと心地良い音の響きでしょう! 発音が美しいと、お客様の信頼が高まるのも無理ないことかもしれません。

非常に中身の濃い2時間半でした。日頃、自分の発音に耳を傾けて、「私の英語を聞いている方に負担を強いていないか?」確認する習慣をつけたいと思います。また是非講義をお願いいたします。米山先生、大変ありがとうございました。

事務局から

今回は理論と実践を短い時間に「ぎゅっ」と詰め込みましたが、次回は基本的な音声学の理論と発音のチェックをおこなう「基礎編」と発音矯正トレーニングの「実践編」を分けて企画しています。乞うご期待!

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